2017年4月20日木曜日

第14回 俺の専攻 其の二: 金融経済学(Financial Economics)

そうなんだよね。
俺、ダブルメジャーなんだよねー

まず、ダブルメジャーとは
日本の大学生はほとんど専攻を
一つしか選べられないことに対し、
アメリカの大学生は二つや三つの分野を
専攻にすることができる。

そうだなぁ。。。
人気の組み合わせは、
「商学」と「経済学」、
「数学」と「金融経済学」、
「アート」と「建築学」、
とかかな。

確かに、俺みたいに、
ばりばり理系の光工学と
ばりばり文系の金融経済学を
ダブル専攻する人は少ない。

忙しいけど、
その分、価値がある。

ロチェスター大学の専攻について
俺が行っているロチェスター大学は、
アメリカの大学の中でも変わってる方で、
「必修科目」がない。

普通は、専攻と関係なく、
一年生と二年生は受けなきゃいけない授業が
あったりする。
そうだな。。。
微積分とか、アメリカ史とか、かな?

でもロチェスターは、
一年生のときから、自由に授業を選べられる。

でも、専攻ごとに、必修科目はあるけど。
でも、こういう必修科目も、
全部専攻と関連してるから、
興味ない分野の授業を受けなければいけない
ということはロチェスターではないかな。

ロチェスター大学の金融経済学のむずさ
うーん、これは書きにくい!
前回は、光工学について書いてたけど、
あれは、アメリカの中でもむずいほうだから、
思いっきり「これはキツイ学問だぞ」って
書けたけど。

正直、経済学全般は、他の専攻に比べて、
簡単な方ではある。
かといって、オールAを取るには、
相当な努力が必要。

金融経済学のむずいところは二つ:
一、たくさん読まなきゃいけない
二、テストの平均点が高い分、
満点ぐらい取らないとAにならない。

だから、どちらかというと、
英文を読むのが早くて、
記憶力も高くて、
「満点体質」の人に向いてる。

満点体質は俺の造語だけど、
要するに、簡単なテストでも、
満点が取れない人は、
満点体質じゃないね。

ロチェスター大学の金融経済学の内容
マクロ経済、ミクロ経済
統計学、計量経済学
会計学、ファイナンス、投資学、
あとは、金融関連や経済関連の授業から、
自由に選べられる。

ちなみに俺が受けたのは
ゲーム理論、起業、価額設定、行動経済学等

実は「経済学」というのは、
官僚や投資アナリストにもならない限り、
知識そのものを活用する場面は、
あんまりないと思う。
しかし、そういうーーーー、
なんだろう、
考え方だったり、世の中の仕組みだったり、
そういうのは役に立つと思う。

それに対して、「金融」というのは
実は学問ではなくて、
一つの業界である。
金融と関連してる授業はすべて、
金融業界に就きたいと考えてる生徒のための、
研修みたいなもん。
知識とスキルを、社会人になる前に、
身に着けるための授業。



んーーー、
自分で書いてて、
この専攻はあんまり面白くないなぁと
思いました。はい

第13回 映画評論 グランド・イリュージョン 2 Now You See Me 2 6点

グランド・イリュージョン 2 (Now You See Me 2)
ジョン・M・チュウ
6点/10点

あらすじ:
ヒーローにして犯罪者、正義の犯罪集団フォー・ホースメン。新たなミッションは巨大IT企業の個人情報売買の暴露。しかし、天才エンジニア、ウォルターに阻止されてしまう。その裏には、ホースメンを利用して世界を大混乱に陥れる陰謀があった。全てのトリックを破る科学の前になす術なく徐々に追い詰められるホースメン。だが、最終決戦の地ロンドンで一発大逆転のスーパーイリュージョンを企てる。果たして、イリュージョンVS科学、勝負の行方は?
そして、見るもの全てが爽快にダマされる、驚愕の結末とは?(HPより抜粋)

全体を通して言えること:
まず、続編が前作を超える映画はそうそうないし、
見てる側を最後の結末まで騙す系の映画は、
本当に騙し切れてる映画もそうそうない。
それを分かったうえの点数です。6点
前作のインパクトを超えたかどうかでいうと、超えてない。
本当に騙されてたかというと、そこまで騙されてない。
本当なら5点。
もう一点つけたのは、役者さんたちの演技の谷間に見える努力、
そしてハリウッド映画で中国語の歌をエンディングソングにしたという
新鮮味?かな?

良かったところ:
まず、映画だからこそできる摩訶不思議なトリックが、
何個かあって楽しかった。
雨を止めたり、トンネルでアメリカから中国に行ったり、
「おおお」ってなった。

役者さんたちがマジックをやってる時の、
手慣れてる感も前作と同じく、よかった。
まるで、本当に長年マジシャンやってるのように。

モーガン・フリーマンの長いセリフから始まり、
また同じ長いセリフで映画を終える手法も、
結構好きだった。ていうか、
唯一映画監督として評価できるのは、
ここかな。
同じ言葉が、映画を見る前と見た後が、
違う意味合いに聞こえるのが、
ちょうど映画の「ミスリード」という趣旨と
マッチしてる。

悪かったところ:
いや、全然悪い映画ではなかったけど。
中高生や、あんまり映画をみない人には、
ちょうど楽しめるぐらいのレベルかな?
ビジュアルも華麗で迫力あったし、
音楽も中国語の歌があったり新鮮だったし、
ある程度起承転結があったし。。。。

ただ「結」が。。。。

正直、主役たちは絶対死なないし、
絶対最後は主役が勝つというのは、
みんな分かってるから。
あと残るのは、どのようにこの主人公たちは、
この状況を逆転するんだろう、
という面白みしかない。

その唯一の面白みを、
結構な理不尽で抹殺した。

結局、主人公たちの力でどうのこうのというよりも、
相手側にいるすごいやつが、
結局こっち側の人間だったという話。

しょうもなっ!

あとは、「ありえない」の連続だな。

前作は何がよかったかというと、
「やっぱりこの人達も超人ではないんだな」
と思わせてくれるところ。
ちゃんと時間かけて、綿密に計画を練って、
金をかけてマジックをやってた。

今回は、もう、
急に一日二日で、すんげー大掛かりな
ストリートマジックができたり、
(雨を止めるやつ)
マジックに必要なスキルを習得できたり、
(カードを飛ばすやつ)
相手側の人間を排除したり
(結末の、ドライバーと飛行機のまわりの人)
した。
もう、ありえないやん!!!
と叫びたくなる。

手品の映画なのに、
手品を披露するための準備や練習を、
粗末にしてるのが、
気に食わなかったなぁ。


ま、見ても見なくても、
得しない映画かな?

第12回 俺の専攻 其の一: 光工学(Optical Engineering)

俺の後輩になりたいやつ、
俺の経験談を参考にでもせぇ!

まずアメリカ大学の専攻について
アメリカは、大学に出願してる時点では、
まだ学部や専攻を決めなくていい。
大体二年生か三年生になってから、
専攻を選ぶ。

最初はいろんな授業を受けて見て、
一番興味のある分野を専攻にする、
という考え方だね。

こっちの方が合理的だと思うな。

ロチェスター大学の専攻について
俺が行っているロチェスター大学は、
アメリカの大学の中でも変わってる方で、
「必修科目」がない。

普通は、専攻と関係なく、
一年生と二年生は受けなきゃいけない授業が
あったりする。
そうだな。。。
微積分とか、アメリカ史とか、かな?

でもロチェスターは、
一年生のときから、自由に授業を選べられる。

でも、専攻ごとに、必修科目はあるけど。
でも、こういう必修科目も、
全部専攻と関連してるから、
興味ない分野の授業を受けなければいけない
ということはロチェスターではないかな。

ロチェスター大学の光工学の地位
この分野に興味ある人は知ってると思うけど、
ロチェスター大学は、
どこのランキングを見ても、
誰に聞いても、
光工学においては、
ダントツの一位であぁぁぁる!

世界初の光工学専攻を設置したのはここだし、
この分野の大企業は全部ここに本社を置くし、
政府と一緒に研究したりするし、
一番優秀な教授が集まってる。
この分野においては、
ハーバードもスタンフォードも
頭を下げなきゃいけない。

ロチェスター大学の光工学のむずさ
よくみんな言うのは、
「アメリカ大学は、
入るより出るのが難しい。
日本の大学は、
出るより入るのが難しい。」
俺に言わせたら、
日本は、大学に入った時点で、
ほとんどの人は勉強をやめた。

アメリカ大学で勉強するのはやはりキツいっす。
課題が多いし、宿題がむずいし、
予習と復習もせなあかん。
そして成績がC以下の授業が何個か溜まったら、
退学しなきゃいけない。
そしていい就職先につきたけりゃ、
オールAぐらいじゃないと無理。
(アメリカで就職する場合)

その中でも、光工学はダントツにキツい。
まず「なんとか工学」(... Engineering)は、
全般的に他の専攻よりキツい。
その分、価値あるけど。(就職/転職の際)

あと、アメリカでは、
専攻は一回決めても、自由に変えられる。
(日本もできるか。学部によって)
光工学専攻の人はね、
学年ごとに減る。

毎年70人ぐらいの一年生が、
光工学を専攻するけど。
二年生になったら、それが50人になり、
三年生になったらそれが30人ぐらいになる。
ま、四年生になってから専攻買えるのは、
あんまないかな?

だから、俺の後輩になりたいやつよ!
覚悟をしとけ!

ロチェスター大学の光工学の内容
一年:
- 光を直線として扱う
- Ray Tracing
- Imaging
- 反射、屈折
- 数学、物理(力学、電路)

二年:
- 光を波として扱う
- 光の干渉
- 各種の光源(Light Source)やDetectorについて
- 数学 (超難しいやつ)
- 物理 (アインシュタインの相対論までやる)

三年:
- 光を電磁波として扱う
- Aberration & Testing
- 数学(さらにむずいやつ!もう、分からん!)
- 電路(一年のよりむずいやつ)

四年:
- 光を量子力学で扱う
- Senior Design

Senior Design とは
ロチェスターにある大小企業たちは
俺ら四年生に研究してほしいテーマや、
解決してほしい問題を
プレゼンしにくる。
俺らはその中から一番興味ある企業に、
3、4人ぐらいのチームで、
連絡する。

そっからは、一年かけて、
その企業のために仕事をする。
なんかカメラをデザインしたり、
科学博物館の展示品を作ったり、
いろいろある。

これは、結構いい経験になる。



ま、そんなもんかな。
次は俺のもう一個の専攻について書いてみる。

また、見てくれるかな!

2017年4月19日水曜日

第11回 アメリカで受けるには

天才イケメン少年が授業してやるぞ!
座って聞け!

ツッコミをを忘れろ
えっと、無理でした。
四年間ずっとアメリカ人の友達に、
「ツッコミ」という概念を教えてきたけど、
無理でした。

例えばね、誰かがめちゃくちゃぶっ飛んだことや
わかりにくーーいことを言ったあと、
その場がちょっとシーンとなった場合、
2秒ぐらいの沈黙の後、
「んんんなんじゃそれ!」
ってつっこんだら、
まさに緊張と緩和で笑いが起きるはず。
日本だったら。

でもアメリカで、同じシチュエーションの
同じタイミングで、
「what the hell was that!!」
って言ったら、
さらにシーンとなるからね。

だから、ツッコミを、アメリカで、すな!

フリとオチを忘れろ
アメリカ人はそんな丁寧な笑い分からへん!
アホやから

「押すなよ。絶対押すなよ」つっても、
押してこない

英語に自信がない場合
1、「That's what she said」
んー、どう説明したらいいかな

要するに、相手が無意識に、
下ネタに聞こえる表現を使った時に
「That's what she said!」
ってこっちが言ったら、
相手が恥ずかしいくなっちゃうから、
面白い、みたいな?

「Wow, thats huge! (ワォ、これ大きいね!)」
「Thats what she said!」

「I don't think this goes into here. (これはここに入れるものじゃないと思うな)」
「Thats what she said!」

これがね、結構ウケるんだよ。
「よくこの表現を知ってんな」ていう意味でも
結構盛り上がる。

2、似てないモノマネ
日本ではそういう似てないモノマネを
してる芸人さんが多いけど、
アメリカではまったく見かけない。
まだまだね、アメリカではね、
モノマネは似てるから面白いんだと
思ってる人が多い。

でもコロッケさんや、芦田愛菜の真似をする
やしろ優さんを見ればわかると思うけど、
モノマネは、
似てないから面白いんだ。

もちろん、ちょっとだけ似てるとこがないと。
言い方とか、仕草とか、表情とか。
でもそれ以外はまったく似てない。

これがね、
アメリカでバカウケするんだよ。

英語に自信がある場合
普通にエピソードトークをしろ!

小手先のテクニックに頼るなボケぃ!


ん?
役に立った?
感謝しろ