まず言っておきたいのは、
俺は大の松ちゃん好きだ。
番組と映画はほぼ全部見てるし、
本も結構読んでるし、ラジオも未だに聞いてる。
そして、ゲームはそこそこやるけど、
そこまでゲーマーじゃないし、
宮本茂という人物もこの対談で初めて知った。
すごい人だね。間違いなく歴史に残る名前だわ。
では、さっそく
マニアックなものV.S.普遍的なもの
抜粋: 松本:「普遍的なものをつくりたいという意識は強いですか。」
。。。
宮本:「スーパーマリオが売れて、みんな褒めてくれる。でも、褒めてくれる内容の半分くらいは、スーパーマリオじゃないくて、ほかのゲームでもやっていることだったりする。
つまり、スーパーマリオ以外のゲームを知らない人が多い。みんながゲームを全部知っているわけじゃないんです。でも、ゲームの仕事をしていると、ゲームを知っている人ばかりと付き合うので、間違うんです。」
松本:「すごくよく分かります。」
松ちゃんは共感するだろうねぇ。
みんながみんなずっとお笑い番組を見てるわけじゃないし、ネタを進化を知ってるわけじゃない、だから新しいことを始める時に、どれぐらい進んだらいいのか毎回悩むでしょうね。
例えば、元々テレビでノリツッコミをやってる人がいなかったとする。それが、5年前に深夜番組でAさんという芸人がやり始めたとする。それがコアな笑いファンや他の芸人にものすごく受けたと。そして5年後の現在、Aさんはゴールデンで「ものすごく長いノリツッコミ」というノリツッコミをやって、それが全国的に爆発的に受けたとする。笑いをずっと見てる人は、「ノリツッコミをさらに進化させたなこいつ」という意味で受けるけど、5年間ずっと笑いを見てない人からしたら、「なにこれ!一旦乗ってからつっこむのおもろいなぁ!」と、ノリツッコミ自体に受けてる。でもこれは実は5年前からもずっとやってることであって、何も新しくない。
そしてAさんを中心に一回ゴールデンで1時間やろうとなった時、「普通のノリツッコミ」にフォーカスを当てるか、「ものすごく長いノリツッコミ」にフォーカスを当てるか、考えなければならなくなる。この決断によって、マニアックな回になるかどうかが決まる。
オリジナリティ
抜粋: 宮本: オリジナリティへのこだわりというよりも、みんながやるパターンにのると、それ以上のものを出さないとダメですよね。でも、独自に考えたものは、仕上げる余地がある。みんな怖いので安全なところに置きたがる。でも、そういうところに置くのは、同じようなものがたくさんあるので目立つのが難しい。でも、独自のものを置くのはあぶないけど、ラフにおいても周りが開いているので。あと、そのほうが仕事楽しいんですよ。
松本: 本当にそうなんです。僕も、同じこと言ってるんですけど。言い換えると少し、卑怯なんですけど。
ビジネスの戦略でいう「ブルーオーシャン戦略」だね。
すでに存在する戦場で戦うのではなく、まだ相手さえいない戦場に行って、そこの王者になると。
確かに松ちゃんの言う通り、ちょっと卑怯ではあるね。
でも実はこれは既存する戦いに参加するよりもリスキーなことであり、思いついてもなかなか行動には移せないものである。
「結局このフィールドにみんな行ってないのは、みんな気づいていないからなのか?それともみんな気づいてるけど損しかしないからみんな行かないだけなのか?」という葛藤があるね。
先の例をそのまま使うと、Aさんは「普通のツッコミ」をすれば、プロヂューサーに怒られることはないけど、目立ったりもしない。そして、「ノリツッコミ」という技法を発見するけど、テレビでやるかどうかを決めないといけない。しかしこのノリツッコミというのは、他の芸人さんみんなできるけどあえてやっていないだけなのか。それとも自分が第一の発見者なのか。そういう葛藤がありますね。
まとめ:
松ちゃんの質問、全部抽象的すぎるよ!笑
ま、それも松ちゃんらしいけどな。
あとゲームとお笑いはやっぱちょっと違うから、それぐらい抽象的な話をしないと、お互い共感できないかもしれないね